2022.05.20
〈 一覧に戻る気づいたら以前より生え際が後退している気がする…これってもしかしてM字ハゲ?と心配になったことはありませんか?
もともとのおでこの状態から広がっている場合、もしかすると進行性のAGA(男性型脱毛症)の可能性があります。
AGAの場合、放っておくとどんどん生え際が後退する可能性があるため、早めの対策が必要です。
そこで今回は、一体どこからがM字ハゲになるのか?M字ハゲの基準についてと、生え際が薄くなる原因と対策について詳しく解説します。
M字ハゲや生え際の薄毛が気になる方は、是非参考にご覧になってみてください。
M字ハゲとは俗称であるため、医学的に定められた名称ではありませんが、読んで字の如く、生え際が左右に後退してM字型に見えることを指します。
M字ハゲに明確な基準はありませんが、わかりやすく剃り込みのように後退している場合はM字ハゲと言えるでしょう。
ただし、生まれつき生え際の形がM字型に見える方もいるので、
①生え際のM字が以前より目立っているか?
②生え際の産毛が減ってきているか?
上記2つをポイントにして、あくまでもともとの状態や以前と比べてどう変化しているかを見て判断していきましょう。
ここからは、自分がM字ハゲかどうか判断するための測定方法や基準について解説していきます。
最近生え際が気になり始めた方や、自分がM字ハゲかどうかを知りたい!という方は、まずは下記の方法を試してみてくださいね。
以前と比べて生え際が後退しているのかどうかを確認するために、下記の方法を用いることでチェックすることが可能です。
①前髪をしっかり上げて、おでこと生え際が見えるようにする。
②目を見開き、眉毛を上に向かって引き上げるようにしておでこにしわをつくる。
③おでこの一番上にあるしわのラインから生え際までの間に、指が何本入るかチェックする。
おでこの一番上にあるしわから生え際までの間に、目安として指が2本以上入るスペースがある場合は生え際が後退している可能性があります。
自分がM字ハゲかどうかを確認する場合は、下記のようにメジャー等を使用して簡易的にチェックすることが可能です。
①姿勢を正し、耳の穴の中央の位置から頭頂までを垂直に結んだ線をイメージする。
②M字部分(剃り込み部分)の一番奥まった位置から、①の直線までの長さをメジャーで測定する。
M字の角額から直線までの長さが2㎝未満である場合は、進行性のAGAの可能性があります。
上記で紹介したような測定方法は、簡易的にチェックできる方法ではあるものの、指の太さの違いなどもあり、どうしても個人差による部分も大きい判断となります。
ストレスや生活習慣の悪化等により、一時的に抜け毛が増えたり薄毛になることもあり得ますが、M字ハゲや生え際の後退の原因の多くは進行性のAGAのため、進行度合いを確認することが大切です。
M字ハゲが気になるという方は、ご自身の生え際の写真を1〜3ヶ月ごとに、角度や明るさなどなるべく同じ条件で撮影し、定期的に比較してみることをおすすめします。
M字ハゲかどうかを明確に決める方法は定められていませんが、AGA(男性型脱毛症)には髪が薄くなる特徴的な進行パターンが複数あります。
この進行パターンをまとめたものを「ハミルトン・ノーウッド分類」といいます。
薄毛の進行度合いやパターンは人によって異なるため、医師や専門家はこのハミルトン・ノーウッド分類を一つの指標として、AGAの進行度合いに応じた治療方法や対策を決めている場合も多いです。
Ⅰ型:脱毛が始まっていない状態(正常)
Ⅱ型:生え際または頭頂部から薄毛の進行が確認される状態
Ⅲ型:生え際または頭頂部から徐々薄毛が目立ち始めている状態
Ⅳ型:生え際および頭頂部の薄毛が進行した状態
Ⅴ型:生え際および頭頂部の薄毛が顕著に進行した状態
Ⅵ型:全体的にAGAがかなり進行した状態
Ⅶ型:AGAによって影響を受ける髪の毛がほとんど抜け落ちた状態
この分類をもとに判断すると、M字ハゲはⅡ型以降の状態の薄毛であると分類されます。
M字ハゲの原因として最も多いのはAGA(男性型脱毛症)だと考えられています。
また、牽引性脱毛症もM字ハゲの主な原因の一つとして挙げられることが多いです。
AGAとは、遺伝や男性ホルモンが原因で起こる脱毛症です。
AGAのメカニズムは、男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が反応し、ジヒドロテストステロン(DHT)へと変換され、毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体であるアンドロゲンレセプターと結合することで脱毛が引き起こります。
5αリダクターゼの活性レベルは基本的に優勢遺伝のため、父方、母方どちらか一方でも遺伝情報を持っていると遺伝されます。
アンドロゲンレセプターの感受性は、母方のX染色体が影響していることが知られているため、母方の家系に薄毛の人がいると、AGAを遺伝しやすいと言われています。
ただし、身内にAGAや薄毛の人がいるからと言って必ずAGAが発現するとは限らず、あくまでAGAの可能性があると考えられます。
最近では、遺伝子検査によってご自身がAGAか確認できる方法もありますので、気になる方は専門機関に相談してみましょう。
牽引性脱毛症とは、髪の毛が長時間引っ張られることで頭皮がダメージを受け、髪が細くなったり抜け毛を引き起こす脱毛症です。
髪の毛を強く結んだり、シャンプーの際に頭皮を強く引っ掻いたりと、日頃の習慣や行動が影響していると考えられます。
そのため、長年ポニーテールのような髪型にしている場合などは、ヘアスタイルを変えたり日頃の習慣を見直すことで牽引性脱毛症のリスクを減らすことができます。
M字ハゲや生え際の薄毛を進行させる原因の多くはAGA(男性型脱毛症)だと考えられていますが、普段の生活の中にも、間接的に頭皮の血流を悪くしたり、男性ホルモンの量を増やしてM字ハゲを進行しやすくする要因があります。
【M字ハゲが進行する間接的な要因となるもの】
食生活の乱れ 睡眠不足 運動不足 過度なストレス 喫煙
これらはM字ハゲを進行させる要因となり得るので、日頃から生活習慣の改善なども意識していきましょう。
M字ハゲや生え際の後退には、さまざまな要因があるため予防と改善の両方の観点から対策をしていく必要があります。
ここからは、M字ハゲの進行を抑えたり、改善効果のある対策法をご紹介していきますので、M字ハゲや生え際の薄毛が気になる方は参考にしてみてください。
【薄毛対策におすすめの栄養素】
タンパク質 ビタミン ミネラル
過度なダイエットや食事制限をしている場合、M字ハゲや薄毛を進行させる可能性があります。
食事そのものの摂取量が少ないと、頭皮に栄養が行き届かず髪の毛が育ちにくくなってしまいます。
また、食事の摂取量は問題なくても外食が多かったり、脂っぽい食事やお菓子、アルコールなどの過剰摂取も薄毛につながるので注意しましょう。これらは糖質が多く、頭皮の血流を悪くしてしまうので、日頃からタンパク質やビタミン、ミネラルなどを意識したバランスの良い食事を心がけましょう。
慢性的な睡眠不足は、自律神経の乱れを引き起こし、体調不良を招いたり髪の毛の成長を妨げます。
質の良い睡眠をとるために、日頃から湯船に浸かるようにしたり、寝る前のカフェイン摂取やスマホやパソコン操作を控えるようにしましょう。
また、ストレスも薄毛を進行させる要因となります。ストレスそのものを無くすことは難しいかもしれませんが、好きなことに没頭したり、少しでもストレスを軽減できるように意識しましょう。
肩や首が凝っている方は、頭皮マッサージで血流を促すこともおすすめです。
頭皮は首や肩と繋がっているため、肩こりなどの不調があると血流が悪くなり頭皮が固くなる可能性があります。
肩や首だけでなく、デスクワークなどで目が疲れると、耳の周りの側頭筋が固くなりやすいため、耳周りをほぐしたり、後頭筋や前頭筋など筋肉のあるところを下から頭頂に向かっていくイメージで全体的にほぐしていくのがおすすめです。
【育毛剤と発毛剤の違い】
・育毛剤→今生えている髪を健康的に育てるもの
・発毛剤→新しい髪の毛を発毛させて毛量を増やす薬
M字ハゲの多くの原因は、進行性のAGAの場合が多いため、状態や進行度合いに応じて育毛剤や発毛剤を使用してみるのも一つの方法です。
これらはM字ハゲや生え際の薄毛の進行度合いや目的によって使い分けることをおすすめします。
発毛剤に含まれている、塗るタイプのミノキシジルという成分は、日本皮膚科学会でも薄毛治療に有効なものと位置づけられていますが、もともとは高血圧患者のために作られた薬です。
そのため、頭痛や動悸、手足のむくみといった副作用のリスクもあります。塗るタイプであれば循環器系への影響は少ないとされていますが、やや刺激を感じやすいので痒みやかぶれなどの注意も必要です。
ご自身に合った対策、育毛剤と発毛剤どちらを使うべきかなど判断が難しい場合は、必ず専門家に相談するようにしましょう。
いかがでしたか?
今回はどこからがM字ハゲなのかの判断基準についてや生え際が薄くなる原因と対策について解説いたしました。
M字ハゲの原因の多くは、AGAや牽引性脱毛症であり、生活習慣の乱れなどもM字ハゲを進行させる要因となります。
また、AGAの場合は進行性のため、放っておくとどんどん生え際が後退していく可能性があります。とはいえ、1日、2日といった短期間で薄毛になるわけではないので、生え際の写真を定期的に撮って見比べていくことも大切です。
M字ハゲかどうかは簡易的にチェックできるものの、個人差による部分も大きい判断となります。
M字ハゲの進行度合いによっては、抜け毛を止める薬や発毛剤など医薬品を使用したほうがいい場合もありますが、なかなかご自身の判断だけで対策していくのは難しいところもあります。
ご自身に合った対策が改善への近道となりますので、気になる方は一度専門家に相談してみることをおすすめします。
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