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Column コラム

2022.06.21

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大豆が薄毛対策に良いと言われる理由は?大豆製品の効果的な摂取方法とは?

納豆や豆腐、味噌、醤油、豆乳など、大豆製品は日本人にとって昔から馴染みがあり、摂取する機会も多いですよね。

大豆自体が「畑の肉」と言われるほど栄養豊富な食材であり、大豆には良質なタンパク質や炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなどが含まれています。

こんなスーパーフードとも言える大豆ですが、体だけでなく髪にも良いと耳にしたことはありませんか?

確かに大豆製品は薄毛対策にも効果的ですが、ただ単純に大豆製品をたくさん摂取しているだけでは、実は大豆の薄毛改善効果を十分に発揮できていない可能性があります。

そこで今回は、大豆が薄毛に効果的と言われる理由や、育毛効果を高める効果的な摂取方法について解説します。

抜け毛や薄毛が気になって大豆製品をよく食べているという方は、是非参考にご覧になってみてください。

大豆の薄毛改善効果とは?

大豆は、生の状態では硬く消化しにくいため、さまざまな製品に加工されています。

加工することによってさまざまな栄養素がプラスされることもあり、製品によっても大豆の薄毛改善効果は変わってきます。

ここからは、大豆製品に含まれる成分が、どのような薄毛改善効果をもたらしてくれるのかについて解説します。

大豆イソフラボン

大豆イソフラボンは、大豆製品全般に含まれており、薄毛改善効果が高い栄養素の一つであり、薄毛対策には欠かせない成分です。

大豆製品では、主に豆乳や味噌、油揚げなどに含まれています。

【大豆イソフラボンの含有率が特に高い大豆製品】

発芽大豆  きな粉  揚げ大豆  高野豆腐  納豆

大豆イソフラボンのなかでも、麹菌で発酵させたものにはDHEAという女性ホルモンや男性ホルモンの元となるホルモンを増やす作用があります。

また、DHEAは別名「若返りホルモン」とも呼ばれており、大豆のなかでも胚芽部分に多く含まれ、アンチエイジング効果が高いです。

大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た作用があり、体毛が濃くなるのを防ぐ働きもあることから、抑毛ローションやクリームなどといった商品に配合されていることも。

ポリグルタミン酸

ポリグルタミン酸は納豆のネバネバ、いわゆる納豆の糸の主成分であり、薄毛を引き起こす原因となる酵素「5αリダクターゼ」の働きを抑制するため、薄毛改善効果があると言われています。

また、ポリグルタミン酸は保湿性も高く、頭皮環境を整える働きがあります。

食品から生成される安全性の高い成分なので、手術の際に癒着防止剤として使用されたり、カルシウムの吸収を高めてくれる作用があるため、特定保健用食品にも利用されています。

それ以外にも、肌の老化や炎症を防いだり、免疫力を高める働きも注目されています。

必須アミノ酸

大豆製品全般には、体内で生成できないため食品から摂取しなければならない必須アミノ酸が豊富に含まれています。

9種類の必須アミノ酸のなかでも、大豆にはリジン、トリプトファン、フェニルアラニンが含まれ、豆腐にはシスチンの合成に必要不可欠なメチオニンが含まれています。納豆には免疫力を向上させたり、ホルモンや酵素の生成に必要なリジンが多く含まれています。

また、髪の毛の主成分であるケラチンは、18種類のアミノ酸で構成されており、なかでもシステインはメチオニンから合成されています。

これらのことから、大豆製品を摂取することは、体に不足しがちなアミノ酸を補給するだけでなく、薄毛改善にもとてもおすすめであると言えます。

大豆タンパク質

大豆には、とても良質な植物性タンパク質が含まれています。

食品タンパク質の栄養価としてのアミノ酸スコアも非常に高く、ソイプロテインとして販売される程アミノ酸含有量が高い食品です。

ケラチンのもととなるアミノ酸が結合したタンパク質は、薄毛対策をするうえで欠かせない栄養素の一つとなります。

大豆には、タンパク質からケラチンを生成する際に必要な亜鉛も豊富に含まれているため、薄毛の予防や改善におすすめです。

薄毛改善に効果的な摂取方法のポイントは?

大豆には、髪の毛の成長に必要な栄養素が豊富に含まれていますが、実は日本人の約半数は大豆製品を摂っただけでは薄毛改善効果を発揮できていません。

薄毛改善のカギとなるのが、大豆イソフラボンのダイゼインから代謝される「エクオール」です。

エクオールとは?

大豆イソフラボンは、ダイゼイン、ゲニステイン、グリシテインという3種類の物質からなり、そのなかでもダイゼインが腸内細菌によって分解・代謝されるとエクオールという植物性のエストロゲンへと変化します。

エクオールは、女性ホルモンの一つであるエストロゲンと酷似した分子構造を持っており、健康で美しい髪の毛を維持する効果があります。

実は、大豆イソフラボンを薄毛改善効果のあるエクオールへと変換できるのは、日本人の約30~50%と言われています。

大豆イソフラボンをエクオールへと作り変えるためには、腸内にエクオールを作ることができる菌を活発に活動させられるかどうかがカギとなっています。

そのため、大豆イソフラボンをエクオールに変換できない人は、大豆製品を積極的に摂っていたとしても、ダイゼインから変換されないまま吸収されてしまい、薄毛改善効果を得ることができないのです。

大豆イソフラボンをエクオールに変換するには?

仮にエクオールへと変換できる腸内細菌をもっている方であっても、菌の働きが活発ではなかったり、そもそもエクオールの材料となる大豆製品を摂取していなければ、うまくエクオールを作り出すことができません。

そのため、大豆製品を日頃から摂取することと、腸内環境を整えて善玉菌の割合を増やすことも腸内のエクオール生産菌を増やすことにつながり大切です。

また、積極的に大豆製品を摂取しているものの、薄毛対策ができているのかよくわからないという方は、エクオール生産菌が腸内に少ない、もしくは活発に活動していない可能性があります。

エクオール生産菌が少ない方の傾向として、便秘や排便過多、飲酒や喫煙の習慣があったり、ファーストフードを好んで食べるなど、腸内環境が悪い場合が多いです。

日頃の食生活を見直して、大豆製品以外にもビフィズス菌や食物繊維を摂取したり、腸内環境を整えることからはじめてみましょう。

エクオールを含有したサプリメントを取り入れてみることもおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、大豆製品が薄毛改善に効果的な理由や、大豆製品の効果的な摂取方法のポイントについて解説いたしました。

髪の毛の成長に必要な栄養素が豊富に含まれる大豆製品を摂っていても、薄毛改善効果のあるエクオールに変換できるのは、日本人の約半数と言われています。

エクオールを作り出すためには、大豆製品を摂るだけでなく、腸内環境を整え善玉菌を増やすことも大切です。

薄毛対策の一つとして、是非参考にされてみてくださいね。

抜け毛や薄毛でお悩みの方は、一度専門家に相談し、ご自身にあった対策を行うことをおすすめします。

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